【名護】名護市の生物資源研究所（根路銘国昭所長）は沖縄自生の植物センダンやショウキズイセン、キョウチクトウから抽出し、抗がん作用があるとされる成分を含むドリンク剤の海外での販売拡大に向け、ＫＤＳＬホールディングス（米国）と業務提携で合意、１３日に名護市内で調印式を行った。
同研究所によると、米国のがん研究専門機関ではすでにがん患者による実証試験が始まっているといい、来年度内に米国内での販売開始を目指す。根路銘所長は「沖縄から世界に向けて製品を発信できることを喜んでいる」と期待した。
まず、米国内で健康食品として販売し、その後、研究や実験を重ねて、生薬や医薬品として販売する方針。将来的には、両社で新たなベンチャー企業を起こし、共同で商品の研究開発、製造、販売を展開する計画だ。
センダンの成分を使用したドリンク剤は、同研究所と県内業者の共同開発ですでに商品化され、県内で販売されている。
３種の成分とも、人間のがん細胞を注射したマウスの実験では、がん細胞を殺傷させる効果が見られたという。事前に成分を摂取した場合には、がん細胞の定着を防ぐ効果もみられるという。
沖縄タイムス - 2006/12/14
健康食品として沖縄県産植物エキスを米国内で販売
