健康食品を製造「きのこ第2工場」完成/浅野産業が玉野でしゅん工式

 LPガス製造販売などの浅野産業(岡山市南中央町)が玉野市長尾に整備していた「きのこ第2工場」が完成し、しゅん工式が21日に行われた。 式には同社の浅野益弘社長、加藤勝信衆院議員、黒田晋玉野市長ら約30人が出席。神事に続き、浅野社長が「さまざまな栽培技術、リサイクル技術のテストプラントとして人材育成や経営基盤の構築につなげたい。さらに大規模な第3工場を造り、安全でクリーンな食品を地元に提供したい」とあいさつした。 新工場は約2500平方メートルを賃借し、既存の鉄骨平屋建ての2棟(計1300平方メートル)を改修して整備。シイタケを菌床栽培し、生産加工を一貫して行うことで「安全安心」のブランドとして定着を図る。生産能力は年100トン。投資額は約1億円。 同社は1988年から玉野市玉原に食品部門の拠点として「アサノバイオ研究所きのこ工場」を稼働。ヒラタケを中心に、キノコやキノコを利用した加工食品、健康食品を製造販売してきた。 第2工場では、事業拡大を図るためキノコ研究の第一人者で前鳥取大農学部教授の北本豊博士を所長として招へい。新品種や健康機能の研究、菌床の再利用によってアスパラガスなど高付加価値な農産物の栽培技術などの開発を行い、将来的に10億円の売り上げを目指す。

岡山日日新聞 - 2006年12月21日