健康食品と畳の心材(畳床)の製造工場を稼働

ホタテ貝殻を使った建築用内装材などを製造しているチャフローズコーポレーション(横浜、笹谷広治社長)は十五日、来年一月末に夕張市内で健康食品と畳の心材(畳床)の製造工場を稼働させ、五十?六十人を雇用すると発表した。

 笹谷社長によると、夕張市南清水沢地区の工業団地の休眠工場を買収し、青森県今別町にある工場増設に向けて調達した製造機器の一部を転用する。操業開始までの投資額は五億一千万円で、ベンチャーキャピタルなどから調達済みという。

 製品は、焼成・粉砕したホタテ貝殻のエキスを道内産発芽玄米にしみ込ませた「カルシウムライス」と、同じくハチの巣(ハニカム)状の段ボール紙にしみ込ませた軽く強い畳の心材。二○一一年の年間生産目標は、カルシウムライスが三千五百トン、畳床が十万畳。

 笹谷社長は「将来はホタテ貝殻粉末を使った石綿飛散防止剤の製造も行い、一一年十二月期には売上高六十五億円と二百人の雇用を目指す」と話している。

 チャフローズコーポレーションは一九九四年に設立されたベンチャー企業で、産業廃棄物のホタテ貝殻を利用してホルムアルデヒドなどを吸着する内装材などを製造している。○六年十二月期の売上高予想は十六億円。

北海道新聞 - 2006/12/15