富士経済、エイジングケアに関する市場調査結果を発表

総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄03?3664?5811)は、エイジングケア市場で注目されている機能や成分、チャネルをクローズアップし、調査・分析を行った。その結果を調査報告書「エイジングケア開発トレンドデータ2006?2007」にまとめた。
 消費者の抗老化・抗ストレスに対する意識は年々強まり、さらには予防や初期対策としてエイジングケア世代の低年齢化が進んだ事で市場は拡大を続けている。

<注目成分市場>

■コラーゲン
         2006年見込み  対前年比  2007年予測  対前年比
 化粧品    1,256億円    112%   1,290億円   103%
 健康食品    225億円    141%     245億円   109%

 コラーゲンは化粧品に古くから使用されてきたが、コラーゲンを配合成分として明確に謳った商品は1990年代以降に増加した。また、ヒアルロン酸など他の保湿成分と組み合わせることによる相互作用により高い保湿力を訴求した商品が増加傾向にある。2005年から2006年は「エリクシール」「エリクシール シュペリエル」(資生堂)など大手メーカーからの大型ブランドが新規導入された事から市場が拡大した。今後は、肌への吸収力が高い商品や他の成分との組み合わせによる高機能を訴求した商品の投入が期待される。
 食品では、溶解性/吸収性の向上が課題となっていたが、参入メーカーの研究開発活動により課題が克服された事で製品投入が徐々に進んでいる。健康食品ではサプリメントに加え大手食品メーカーを中心にドリンク類の商品化が進んでおり、市場拡大に寄与している。食品は効果を実感しやすい事や単価が廉価であることから需要を拡大している。新製品の投入や積極的な広告宣伝活動も行なわれており、今後はユーザーの定着を図るような商品政策/販促活動が求められる。

日経プレスリリース - 2006年12月27日