健康食品で一時意識不明・厚労省など調査

健康食品厚生労働省と和歌山県は26日、同県内の40代の女性が花粉症対策用の健康食品を飲んだ後、全身にアレルギー反応が起こり、一時意識不明になったと発表した。既に快方に向かっているという。

 食品は「健森」(山形市)が製造、販売している「パピラ」で、通報を受けた山形県は24日、食品衛生法に基づき同社を立ち入り調査。因果関係が明らかになれば行政処分の対象となる。

 厚労省は、インターネット上で花粉症に効くと宣伝、通信販売していた7府県の10業者について、薬事法違反の疑いがあるとして各府県に通報。パピラ自体もアレルギー症状の緩和を目的としている場合には医薬品の無許可製造・販売を禁止した薬事法に抵触する可能性があるとみて調べる。

 厚労省は「この健康食品が原因と断定されてはいないが、原因が疑われるため予防的観点から公表した」としている。

 厚労省などによると、パピラはスギの若い雄花の芽を加工、カプセルに詰めたものでネット上などで販売されている。

日本経済新聞 - 2007/2/26