健康食品で北海道バイオインダストリーが農業参入・健康食品原料を生産

健康食品でバイオベンチャーの北海道バイオインダストリー(札幌市、佐渡宏樹社長)は札幌市内で農業に参入する。市の制度を活用し遊休農地を約1.7ヘクタール賃借。

 健康食品向けの行者ニンニクや南米原産の根菜、ヤーコンなどを栽培する。自ら原料の生産を手掛けることで、安定調達や製品の品質向上につなげる。

 札幌市が異業種の農業参入を促すため設けたレンタルファーム制度を利用する。今月から農地を賃借し、雪解けを待って本格的に生産を始める。同制度は造園業などの利用例はあったが、バイオ企業は初めて。

 無農薬栽培に取り組み、化学肥料もほぼ使わない。主に栽培するのはヤーコンで約3000本を育てる計画。健康食品や糖尿病の療養食向けなど同社のヤーコンの需要量の約半分をまかなう。

 これまで野生種を使ってきた行者ニンニクについては、品質を安定させるため畑での栽培方法を研究する。

日本経済新聞 - 2007年3月1日