健康食品領域をさらに拡大へ【カネボウ化粧品】

カネボウ化粧品は7月に化粧品周辺領域での高付加価値商品の開発を目指して「H&BC(ヘルス&ビューティケア)事業開発室」を立ち上げたが、その第一弾としてサプリメント「エビータローヤルサプリ」を明年3月1日に、ドラッグストア向けに新発売する。同品は50代女性に必要な健康・美容成分をバランスよく配合しているのが特徴で、ドラッグルートで好調な「エビータ」ブランドを冠して拡大傾向にある美容関連の機能性食品市場に本格参入する。

 2010年に向けた成長基本方針として、カネボウ化粧品では『化粧品をコアとした、H&BC領域での事業拡大と充実を目指す』と同時に、国内事業の安定成長を確保しながら海外事業、新規事業に取り組み、真のグローバルメーカーを目指すことを掲げる。新たなH&BC領域における国内成長戦略の実現に向けて発足させたのがH&BC事業開発室で、カネボウ化粧品の経営資源を最大限に生かし、サプリメント等の機能性食品を機軸に、医療機関向けスキンケア分野も視野に入れている。

 H&BC事業開発室の流通チャネル別基本戦略は、ドラッグルートは新製品の50代向けサプリメント、化粧品等の専門店向けでは、美容意識の高い女性を対象に流通の核となる健康食品を導入していく。さらに機能性食品市場としては最も成長性の高い通信販売等の新規流通ルートも計画。それぞれの流通チャネルで競争力の強いブランドを導入し、2010年には約80億円の事業規模を目標にしている。このうち配荷店ベースで8割ほどがドラッグルートでの展開を見込んでいる。

 新製品の「エビータローヤルサプリ」は、同社調査により50代女性の多くが更年期などによるホルモンバランスの乱れや健康への不安・肌のトラブルを抱えていたことから、50代女性にとって必要な健康・美容成分であるコエンザイムQ10、コラーゲン、ローヤルゼリー、大豆イソフラボン、ヒアルロン酸、ビタミンC、バラ花びらエキスなどをバランスよく配合した。1日の摂取目安は4粒で、120粒入りノープリントプライス(参考小売価格は税抜き3600円)

薬事日報 - 2006/12/5