健康食品「パピラ」の製造者死亡

 健康食品としてスギ花粉を原料とした花粉症対策用の健康食品パピラ」を飲んだ和歌山県の女性がアレルギー症状を起こした問題で、山形市の製造元の自営業男性=当時(53)=が4月上旬に死亡していたことが16日、分かりました。

 山形署は同日、薬事法違反(無許可販売など)の疑いで、被疑者死亡のまま男性を書類送検しました。

 同署は男性の死亡の理由を明らかにしていないが、自殺とみられています。

 調べでは、男性は2005年9月ごろから、医薬品の製造販売の許可を受けずに、山形県内で採取したスギ花粉でパピラを製造して、約2000箱を兵庫県芦屋市の業者に販売していた疑いが持たれています。

 男性は大阪市浪速区の業者にもパピラ約1800箱を販売していました。今年2月、和歌山県の40代の女性がパピラを飲み、一時意識不明になった事件がありました。

 厚生労働省は男性が花粉症の症状を軽くする目的でパピラを製造しており、医薬品に該当すると認定しました。