健康食品「オリゴノール」長崎大などが開発販売

健康食品を共同で開発している長崎大学がアミノアップ化学とウサイエン製薬とで健康食品「オリゴノール」を国内外で商品化されて、注目されているのだ。オリゴノールは、健康維持の効果があるポリフェノールの生体吸収、活性を高めたもので、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の田中隆准教授のアイデアを基に商品開発されたものです。

健康維持に効果のあるポリフェノールは赤ワインに多く含まれていることはよく知られていることですが、分子量が大きく、生体に吸収されにくいという問題があったのです。田中准教授は高分子ポリフェノールを吸収されやすい低分子に変換することに成功したのです。この技術は安全性の高いクエン酸や茶カテキンを反応させる世界初の手法で高分子を断片化させ、低分子化することができる技術です。

健康維持に効果のある一般のポリフェノール抽出物の有効成分の含有率は10%に満たないといわれているのですが、開発されたオリゴノールは約40%も含有率を高めることができたのです。オリゴノールは幅広い抗酸化作用や抗老化作用が期待されていまして、メタボリック症候群の改善効果も報告されているとのことです。

健康食品のオリゴノールの研究開発は07年11月の「第3回ポリフェノールと健康国際会議」の機能性食品国際展示会で大賞を受賞していますし、各種学会でも取り上げられています。